二人三脚のローカルページ2015年12月
 今月の話題 
 
 12月号
 
 
  さて師走 2015年もあと一月、時が過ぎ行くのが実に早いものです。
 皆さんお元気ですか~ぁ
 今年一年お付き合いありがとうございました。 本年残りの日々が
好ましい日常でありますように、又良き年を
 迎えられますよう祈念しております。 2016年も宜しくお付き合いをお願いいたします。


   
 散歩途中にある商業施設にて)
 
 
 植物雑感
   
   
 今年は暖冬、ポカポカ陽気に誘われ園芸店に出掛けてきました。
クリスマス商戦突入と店内には装飾POPと共にシクラメンやポインセチア、シャコバサボテンの鉢が所狭しと飾られ
購買欲を刺激しています。屋外ではこの時期定番のビオラ・パンジー・プリムラ・デージーの苗やエリカ・クリスマス
ローズなどの多彩な花達が美しさを競い合い、実に楽しく立ち寄り甲斐のある至福の一時を与えてくれます。
私は園芸店に立ち寄るのが好きです、買うあてもなくただブラブラ見て歩くだけの親爺は店員さんにとってはさぞ
胡散臭い老人に見えていることでしょう(笑) 冒頭で採り上げましたシクラメン・ポインセチア・シャコバサボテン等を
毎年この時期に買われるお客さまは実に多くおられます、これらの花は何れも球根・花木・多肉と、多年に亘り栽培
できる植物であり上手に育成すれば毎年一回り大きな姿を楽しむことが出来ます、とは言えシクラメンは球根管理、
ポインセチア・シャコバサボテンは短日処理や温度管理が必要と生半可な知識・技量では店頭商品の様な美しい
姿には咲いてくれません、又一年間の手入れと出来栄えなど費用対効果や置き場などの条件もあり多くのお客様
がリピート購入を選択されているものと考えられ、まことにもって花業界にとってありがたいことであります。

  先月はパリのテロ事件や、その余波を受けて一段とざわめかしい世相となりましたね。「ほんに人間て~野郎は・
・・」と、自分のことは棚に上げ新聞記事を見つめる今日この頃です。
さて話題の広場今月のテーマーは2015年の締めくくりとして鬱陶しい話題を避けたいと思い”H2Aロケット”打ち上
げ成功のような嬉しき話題を採り上げたいとさんざん知恵を絞ったのですが・・・断念!急場しのぎの浅知恵晒しに
”植物” を採り上げ どれほど話を膨らませる事が出来るか試みたいと思います。
 
  皆様は園芸店に並んでいる植物の名前をどれぐらいご存知でしょうか?園芸好きの方であれば大概の品種名を
あげることが出来る事でしょう、しかしその植物の原産地は?と問うと・・・  街の花屋の軒先や園芸店で見慣れた
植物の多くが遠く異国の地を故郷にもっている事や、その植物の原種の姿がどれ程の過程を経て今日の多様な姿
に改良(改悪?)されて来たのか等々なかなか ”植物” は奥深くそそられるものがあります。
さて、 人間と植物との関係は私達ホモサピエンスが進化誕生した時まで遡ることができます、実に長い長い付き合
いであり人間による一方的な片思い(採集)の関係でありました。植物(麦)を栽培する様になったのが凡そ9千年
前頃、とは言え現生人類史の上では長大な採集生活期間と比較しホンの短い最近の出来事でありました。野生麦
から栽培麦への変化プロセスは私には解りませんが変異株の人的選別栽培が気の遠くなるほど繰り返し行われ
今日の品種に変容してきたものと想像され、原始的ではありますが園芸(栽培技術)の萌芽が感じられます。
私達が世界各地の多様な植物と接することが出来るようになった要因の一つに西ヨーロッパに始まる”大航海時代”
(15~17世紀)が指摘されています。勿論それ以前でも遠き異国の植物を移植・育成することは少なからず在りま
した、それらの多くは王侯貴族の館や庭園に植えられ権威のシンボルとして利用され、その庭園を管理する庭師
は特権階級の職人としての地位を得、園芸知識の蓄積と異国の珍しい植物採集の為のネットワークを構築してい
たと言われています。その後ルネサンス(14~16世紀)を経て都市市民の間に自然世界への覚醒・好奇心などが
芽生え、異国の植物などへの感心が高まってきます。チューリップバブル(17世紀)が現在のオランダで起こった
事はご存知でしょうか?珍しいチューリップの球根一個に途方もない値段がついたと言われています。
胡椒・茶・コーヒー・サトウキビ・オリーブ・etcなどを得るため海洋国家は原産地を殖民地化し、植民地を持てない
スエーデンではそれらの異国植物を自国で栽培出来るよう研究したそうです。未開の土地に分け入り珍しい植物
を探し出し採集するプラントハンター(17~20世紀)の活躍と貢献も見過ごす訳にはいきません。この時代の経
済にとって”植物”がいかに重要であつたかが伺い知ることができます。富国政策の一環として、異国の植物を収
集し育成する技術や、多様な植物を分類整理する植物学が進み、今日の園芸の礎が出来上がりました。それか
ら今日まで植物学の進歩と共にどれ程多くの”植物達”が形質を多様に変化させられたことでしょうか。変異種の
選抜・選択による育種・人工交配による育種などで、農業などの生産園芸では病害虫にも強く収穫量UPや旨味
品質の向上をもたらし人類生存にとって大いに寄与し、また鑑賞園芸では多彩な花色・多様な花形が創りだされ
私達アマチュア愛好家でも育て安い品種として改良され文化向上に役立ってきたこと周知のことです。
 さて近年、バイオテクノロジー技術をもちいた品種改良が実用化されて来ました。先月中頃のこと青色シクラメン
の広告が新聞全段に掲載されていました、青色の遺伝子を持っていないシクラメンに遺伝子組み換えをおこない
商品化されたものだそうです。アメリカなどでは既に農産物の改良(?)に実用化され大いに成果をあげており、
将来予想されている人工増加による食料不足を救う有用な技術に成り得るとも伝え聞きます。
が然し・・・  自然界の摂理を変えてまで人類の利益を図るのは・・・  それ程人間て~偉大なのか??? と
の想いがアナログ親爺の頭をよぎります。さてさて、せめてもの罪滅ぼしに自分の育てている植物達の原産地を
しらべ遠き故郷の気候・風土に想いを馳せ、用土や育成方法を調整して植物達がより快適に育つよう努めたいと
考え実行しています。とは言え!!盛りを過ぎ成育が衰えてきた植物達を無慈悲にも引き抜き新しき植物に差し
替える これまた我のおこない、いやはや  人間て~奴は・・・

   

  
 
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